ビーフシチュー

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そして雪降る街へと出かけた。 それから私はいつも使っている電車に乗り込もうとした。しかし、あまりの大雪のせいで停まっていた。仕方なく私は歩いて帰ることにした。 アパートは3駅ほど離れたところにある。 それでも雪の多さでまだ慣れていない都会では、自分が時節どこにいるのかわからなくなる。だからそのつどスマホを見るのだが、雪のせいで曇ってしまう。感度の悪い手袋では、うまくスマホが反応しない。 「はあー、ここどこ?」 私は迷ってしまった。今ここがどこなのかわからない。 私は少し方向音痴なところがある。だからスマホの地図アプリを使っていたのに、すでに画面はホワイトアウトしていた。 「早く帰らないと、日が暮れちゃうよ」 私は重たい足取りで歩き出した。 どれくらい歩いたのだろうか?コート一枚では流石に厳しく、ここがどこなのかもわからない。私がふと周りを見ると看板には、千代田区と書かれていた。 (千代田区。来たことなかったな) 私はそう思いながら歩き出す。 近くの川は凍りつき、私は朦朧(もうろう)としてきた。     
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