ミュージカル

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ミュージカル

ミュージカル(厳密に言うと少し違うのだが)の本番2日前になった。普通なら何ヶ月も練習するものなのだが、学生である身のため2ヶ月程で仕上げた舞台だ。ぶっちゃけ無理がある。今回の舞台は演者のスキルアップのための裏方さんは完全に自由参加の舞台である。お客さんは身内だけなので、あまり緊張もしないかと思ったが、そんなことはない。むしろプレッシャーだ。年末年始の時間をいただいて準備してもらったことに加え、演者のスキルアップのための舞台となると、正直「上手くなければならない」というプレッシャーも大きい。 ここからまた自分語りなのだが、エッセイという形式のため許していただきたい。小学生・中学生と、生徒会に関わって、一番上に立ったりもした。そういった経験があるため、人前で話すのは慣れていると思っていた。しかしそれは違った。自分のスピーチに何処か自信を持っていたから、慣れているだの、緊張しないだのと思っていたのだと、今になって感じる。高校に入り、ミュージカルを始めた私は、周りとの差に驚き、すっかり自信を失ってしまった。練習してもしてもしても埋まらないこの差。自信のない状態で人前に立つことが、これほどまでに恐ろしいことだと、初めて、知った。 そこから2、3の公演に出演した。まだまだ他の演者と差はある。それどころか広がっているようにも感じる。ここまでくるとポジティブになる他ない。あと2日で自分の演じるキャラクターと一緒になれるだろうか。終わった時に、達成感に溢れる公演になりますように。
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