ちぐはぐパッチワーク

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ちぐはぐパッチワーク

私は常に、理想、人から見た自分、そして人から見えない自分とのギャップに悩まされている。 こんなことを今更言うと怒られてしまうかもしれないが、実は私、専業作家になろうとは思っていない。ただ、気がつけば行動していただけなのだ。今、ゆっくり考えると、大人になったら、仕事と両立して小説家になりたいな、などと思うことはあるのだが、少なくともツイッターを始めた時点では、作家になりたいとは思っていなかった。 こうしたギャップ、ちぐはぐさは昔から感じていた。例えるなら本音と建前である。他人としゃべる時、それががあるという人もいる。その場合、建前は嘘である。しかし、私の場合、心の中に2つの、共存しうる考えがある。どちらも嘘でないし、他人から見たら両立しない考え方、それが確実に心の中に両立しているのである。 これを上手く伝えるのは難しく、また自分の中で咀嚼しきれていない部分もあった。それ故に、「自分は二面性のある性格の悪いやつだ」とやさぐれたこともある。 しかし、中学3年生の頃から今まで、沢山の人との出会いをしてきたことで、だんだん自分の中でも自分が理解できるようになった。どちらも本当の私だと。ちぐはぐなパッチワークこそが私だと。 常に物事を客観的に見ている冷静な私と、行動力の化身のような熱い私。時に悩んだとしても、どちらを殺すこともなく、生かしていきたい
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