パンチ乱舞?

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「現用兵器で武装している連中には、通常の兵士を交戦に当たらせるべきでは?」 との意見(もっぱら、軍曹が主張)も出たが、 「魔法少女達の持つ不思議な力の方が確実優位、かつ迅速に任務を完遂できる。」 との見地から却下された。そうして迎えた当日、3人の魔法少女の内の1人(ドジっ子系)が躓き、二人の頭にマジカルステッキを、それぞれ直撃させ、自身も転んで頭を打って気絶。 カラシニコフ銃と覆面で覆った武装兵士達をマスク越しにわかるほど、多いに困惑させ、 現在に至っている。 「軍曹、何が、幼いですか?早く助けんと、偉い事になりますよ!!」 「ジャックス、そうは言うけどな。見ろ。囲まれちゃいるけどな。ちゃんと椅子に座って、食事も食べさせてもらってんじゃん。大丈夫だよ。何か“ほわわ~ん”な雰囲気じゃん。 大丈夫だよ。多分、このまま解放だよ。」 統合政府が指揮する作戦が始まった時、能力者同士の戦いは除き、テロリストや独裁国家に対し、投入された魔法少女や変身ヒーロー達が偉く歓迎され、そのまま問題解決という パターンも少なからず起きていた。 これは恐らく、世界が異常をきたす前に、世界を座間した東洋のオタク文化 “クールジャパン”の影響が大きく影響していると考察される。 誰もが、ゲームやテレビ、スマホで嗜んだキャラクター達が現実のモノとなって現れる… それに戸惑い、同時に感激しているのだ。 そんな事を想う軍曹の横で、望遠スコープを覗くローチが悲鳴に近い声を上げる。 「軍曹、不味いです。奴等、彼女達の変身コスチュームを引っ張ってます。不味いぜ、18禁同人パターンだ。」 「いや、大丈夫だって。アイツ等、偶像崇拝禁じてるから、あんまそーゆうのに興奮しないよ。きっとあれだよ。武器持ってないとか、確認だよ。確認!」 「何言ってんすか、あれは嫌らしい感じですよ。“えっ、スカートの中、えっ?どうなってんの?”って言うあれですよ。」 「こちら、ブラボー、いつでも撃てるぞ?」
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