STAR ISLAND

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「今日はもう半分周りまちゅよね?QUE、ペンたんとプテちゃんにお土産買いたいでちゅ」 宿を出てから車に乗ってお話していると、次の街でいいお店があればそこで買おうということになり、お財布を確認。 「1.2.3……3000ペリーありまちゅ。道産子しゃんは何か買いまちゅか?」 「良いのがあれば。でも、半分回ったけど、どこの街も同じような感じですよね」 「私も思った!市場が少ない気がするんだけど、買い出しできるかしら?」 「そろそろ調味料も買いたいですしね」 美愛しゃんと凛しゃんの心配を吹き飛ばすかのように、着いた街は大きい広場に市場があり、周りにはたくさんのお店も並んでいたので、半分に別れて行動することに。 「じゃあ、タッくん、美愛さんと凛さんお願いしますね」 「任せなっ!フィーバー」 QUEは道産子しゃんにおててをつながれ、束砂しゃんは狼歩しゃんに連れられ、見つけた雑貨屋さんに入ってキョロキョロ。 「あ、ありまちた」 並んでいるのは小さな小銭入れ。 「小銭入れって、チャックのはあの2匹開けられないと思いますよ?」 「道産子しゃん、これでちゅ!」 手に取って見せたのはがま口財布。 「この前、パチパチって開け閉めしてまちた。えっとー、ペンたんが青で、プテちゃんが緑で……この錨の刺繍のにしまちゅ」 1個200ペリーのを2つ買って、袋に入れてもらい、束砂しゃんを見ると、ふわふわのタオルハンカチを見て悩んでいる。 「決まりまちたかー?」 「この黄色いのと、赤いので迷ってまし……いつも使ってるのは少し破れたので、道産子さんに刺繍してもらってるから、予備のが欲しいでしけど……」 「だったら、この赤と白の水玉模様は?」 「それも迷ったんでしよ?でも、この黄色いのは葉っぱの刺繍が可愛いし、赤いのはぶどうの刺繍が可愛いのでし……」 こんな時は「狼歩しゃーん」と頼る。 「じゃあ、目を瞑って下さいねー。右と左どっちにします?」 ハンカチを持ち替えて、右が赤、左が黄色。 束砂しゃんが選んだのは、「え?え?ひ、左にしまし!」 目を開けて黄色のハンカチを持ってお会計に行く束砂しゃん。 その後ろにはタオルを何枚か持っている狼歩しゃん。 「道産子しゃんは?」 「後で帽子屋さんがあれば見てきます」 「奥にありまちたよ?」 え?っと急いで見に行く道産子しゃんについて行って、QUEも帽子を試着。 「大きいでちゅ……」 「これにしようかな……」 道産子しゃんも帽子を持ってお会計。 それぞれ欲しいものを買って、お昼に待ち合わせにしていたレストランに入ってメニューを見る。 「この、バナナみたいな髭のおじちゃんのお写真……全部のページに載ってていやでちゅよーぅ」 コックさんの格好をしているおじさんキャラクターがニヤリと笑っていてちょっと怖い。 ドリンクバーで3人を待ちながら、メニューを開いたり閉じたり。 「この島は鶏肉が多いみたいでしねぇ。この、チキンと何とかのドリアセットが食べてみたいでし」 「QUEはねー、チキングイユステーキ!」 どちらもデザートはいちごのあいちゅ。 既にヨダレが止まらない……
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