233人が本棚に入れています
本棚に追加
/677ページ
「今日はもう半分周りまちゅよね?QUE、ペンたんとプテちゃんにお土産買いたいでちゅ」
宿を出てから車に乗ってお話していると、次の街でいいお店があればそこで買おうということになり、お財布を確認。
「1.2.3……3000ペリーありまちゅ。道産子しゃんは何か買いまちゅか?」
「良いのがあれば。でも、半分回ったけど、どこの街も同じような感じですよね」
「私も思った!市場が少ない気がするんだけど、買い出しできるかしら?」
「そろそろ調味料も買いたいですしね」
美愛しゃんと凛しゃんの心配を吹き飛ばすかのように、着いた街は大きい広場に市場があり、周りにはたくさんのお店も並んでいたので、半分に別れて行動することに。
「じゃあ、タッくん、美愛さんと凛さんお願いしますね」
「任せなっ!フィーバー」
QUEは道産子しゃんにおててをつながれ、束砂しゃんは狼歩しゃんに連れられ、見つけた雑貨屋さんに入ってキョロキョロ。
「あ、ありまちた」
並んでいるのは小さな小銭入れ。
「小銭入れって、チャックのはあの2匹開けられないと思いますよ?」
「道産子しゃん、これでちゅ!」
手に取って見せたのはがま口財布。
「この前、パチパチって開け閉めしてまちた。えっとー、ペンたんが青で、プテちゃんが緑で……この錨の刺繍のにしまちゅ」
1個200ペリーのを2つ買って、袋に入れてもらい、束砂しゃんを見ると、ふわふわのタオルハンカチを見て悩んでいる。
「決まりまちたかー?」
「この黄色いのと、赤いので迷ってまし……いつも使ってるのは少し破れたので、道産子さんに刺繍してもらってるから、予備のが欲しいでしけど……」
「だったら、この赤と白の水玉模様は?」
「それも迷ったんでしよ?でも、この黄色いのは葉っぱの刺繍が可愛いし、赤いのはぶどうの刺繍が可愛いのでし……」
こんな時は「狼歩しゃーん」と頼る。
「じゃあ、目を瞑って下さいねー。右と左どっちにします?」
ハンカチを持ち替えて、右が赤、左が黄色。
束砂しゃんが選んだのは、「え?え?ひ、左にしまし!」
目を開けて黄色のハンカチを持ってお会計に行く束砂しゃん。
その後ろにはタオルを何枚か持っている狼歩しゃん。
「道産子しゃんは?」
「後で帽子屋さんがあれば見てきます」
「奥にありまちたよ?」
え?っと急いで見に行く道産子しゃんについて行って、QUEも帽子を試着。
「大きいでちゅ……」
「これにしようかな……」
道産子しゃんも帽子を持ってお会計。
それぞれ欲しいものを買って、お昼に待ち合わせにしていたレストランに入ってメニューを見る。
「この、バナナみたいな髭のおじちゃんのお写真……全部のページに載ってていやでちゅよーぅ」
コックさんの格好をしているおじさんキャラクターがニヤリと笑っていてちょっと怖い。
ドリンクバーで3人を待ちながら、メニューを開いたり閉じたり。
「この島は鶏肉が多いみたいでしねぇ。この、チキンと何とかのドリアセットが食べてみたいでし」
「QUEはねー、チキングイユステーキ!」
どちらもデザートはいちごのあいちゅ。
既にヨダレが止まらない……
最初のコメントを投稿しよう!