チビ2人の脱走劇の巻

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お船から双眼鏡で見ながらみんなが突撃するのを待ち、合図と共に青野しゃん、狼歩しゃん、何故か更紗しゃんが子供たちのロープを解き、オジサンたちを眠らせていく。 武器を上手く使って気絶させていくのを見てるのは、バトル映画を見ているようでカッコイイ。 「そうでちた!」 舵を変わってくれー!との言葉に、二人がかりなら平気でちゅ!と言って見張り台の上まで登り、敵船のマストにロープを掛ける。 いつもここまではバッチリ! 「行くでしよー!おりゃぁぁー!」 ピューンとロープで敵船まで行ったものの、足がつかずに、ピューンと戻り、柱を蹴ってもう一度ピューン! あぁ、バレちゃう! ストン!と軽快に降りたかったのに、おちりからドスン! 「あうっ!おちり!おちりー!」 じんじんする痛みに耐えながらこっそりと船の下に行くと、積荷に混じって子供たちが。 「しーなのでちゅ。鍵を壊すから逃げてほちいでちゅ」 ミニ斧で鍵を壊して出られるようにだけして、舵を壊し、目的の場所へ。 「ぜーったいにあるでちゅよ!」 用意してきたリュックは2つ。それに、斜めがけバッグ。 コソコソと見つけたペリーを詰められるだけつめ、ひょこっとデッキに顔を出すと、みんなは船に戻る途中。 「1個ずつ持って欲しいでちゅ!」 見つけた青野しゃんに頼むと、ひょいっと全部もってくれ、QUEが使ったロープにQUEを括りつけて、本船のマストにロープの先を上手く引っ掛け、先に帰ってろとブランコを押すように背中を押す。
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