レジャー島

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夜まで我慢しまくってやっと出撃。 男性陣全員で爆弾を仕掛けてくれると言うので、1時間後にと別れ、遅れること30分。 「プテちゃん出番でちゅよ!」 そう言って背中に乗せてもらい、カバンに3つ古い海賊旗があることを確認してから飛んでもらう。 「プテちゃん重くない?」 「平気だよ。でも、降りるところを誰かに見られないかな?」 「くらいから平気でちゅよー。端っこの屋根にQUEを置いて、反対側の屋根で待っててくだちゃいね」 目的地について降りてから、貴族旗を取り、大鍋海賊団旗に変え、真ん中も取り付けて残るひとつにも取りつけてから、プテちゃんに乗って表門へ。 そこにも特大の海賊旗を取りつけて、お船に帰還。 「ふふふなのでちゅ。三日後が楽しみなのでちゅよー」 戻ってきた男性陣からお宝を渡してもらい、パンパンの宝物庫にさらに詰めるが、思ったよりも少ない。 「これだけでちゅか?」 「あの屋敷、見た目は豪華だけど、中身は応接室以外スカスカ」 「青野しゃん、お布団とかは?」 「それも普通。貴族ならもっとフカフカな布団だと思ったんだけど、微妙……他はゴミばかりだったから、表面上貴族ってやつかな?」 「むむー、ビンボー貴族だったんでちゅねー。なのに、あっかんべーまでされてくやちいでちゅ」 「まぁ、持ってこれるだけ持ってきましたし、正規の紋章も割ってきましたから」 「あ、でも貴族のつける持ち物とかは……」 「それはどうにもなら無いでしょうが、海賊旗掲げた時点で、明日の朝には朝刊1面ですし、ペンたんとプテちゃんのシルエット写真も目立つ所に置いてきましたから」 「んー、泣き顔みたいでちゅ」 「新聞で見れると思いますよ?さ、出航しましょうか」 「えー!」
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