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「知ってる船でしか?」
「う、うん……」
ちょっと待ってねと色鉛筆でお手紙を書いて、プテちゃんに届けて欲しいと頼む。
「デッキに落としたらわかりまちゅからー」
暫くして、向こうの船がこちらに寄ってきたので、こちらも接舷するために少し移動する。
皆がどうしたんだと出てきたが、相手が敵でないことだけ伝えて武器をしまって欲しいと頼む。
そして乗り込んできたのは……
「婆たん!」
テテテテテと駆け寄りしがみつくと、「少し大きくなったかえ?」と撫で撫でしてくれるお婆たん。
「え?家族!?」とみんなが驚くので、違うでちゅよーと昔のお話をすることに。
「QUEが大鍋海賊団を作る前にお世話になっていたお婆たんでちゅ」
「いやいや、QUEたんまだ3歳前……」
「半年の時に、小舟で放り出されまちた」
「は?」
「まぁ、その辺はいいとして……」
良くないとの声がそこらじゅうから上がったが、それを無視してお話をする。
「どんぶらこっこと流されてて、とある島に着いたんでちゅ。結局婆たんの島でちたが。で、半年のQUEが生き延びたので、色んなことを教わりまちた。お船のこととか、覇気の使い方とか……で、大鍋海賊団が出来たのでちゅ」
「えーと、とりあえずお婆ちゃんでいいのかな?」
「そうでちゅ」
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