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「この板に、ササッと絵を描いて欲しいでちゅ。QUEと爺たんの……出来れば婆たんも。色塗りはいらないので」
「分かったでしよ」
1m四方のキャンバスを渡して、爺たんの元に行くと、コソッと美愛しゃんや凛しゃんを見てニヤニヤしている。
「このエロジジィ!」とキックをするも、サラりと交わされ、煙管を手に追い掛ける。
歳なのになんて逃げ足だ!
裏の家の方まで追いかけ回した後に、「おでこのキズはどうした?」と縁側に腰掛けながら聞かれたので、プールの話をし、今の仲間の話もする。
「で、爺たんはもうお船に乗らないのでちゅか?」
「客が待っとる。次の航海で婆さんも帰ってくる。そしたらのんびり隠居するさ」
「QUEが、トントンしてあげまちゅ」
お肩をトントン叩きましょーと歌いながら叩いていると、「相変わらず下手じゃのー」と余計なお世話の一言。
「上手になったはずでちゅよ?」
「いや、変わらん」
「腰もポンポンしてあげましぇんよー」
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