船の日常

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おはよぉごじゃいまーちゅ。 目覚ましを止め、眠い目を擦りながら一緒に寝ていたぬいぐるみのうさちゃんにご挨拶。 氷の島で仲間になった皇帝ペンギンの赤ちゃんのペンたんと、お顔を洗い向かう先は厨房。 「あら、おはよう。QUE( くぃ)ちゃん、ぺんちゃん」 ニコニコとご挨拶してくれたのは、副料理長の(りん)しゃん。 「おはよう。QUEちゃん、サラダにするお野菜を貰ってきてくれる?」 「はーい」 こうやって優しくお手ちゅだいをさせてくれるのは料理長の美愛(みあい)ママ。 お船の最後尾にペンたんと共に行き、ビニールハウスの中に入ると、沢山の夏野菜が。 「んーと、んーと」 「QUEちゃん、おはよう。今日は何がいる?」 「えっとねー、朝ごはんのお野菜。きゅうりさんと、トマトしゃん」 パチン、パチンとお野菜を切って渡してくれるのは、お野菜係の千冬(ちふゆ)しゃん。 朝と夜のお野菜は千冬しゃんが丹精込めて作ったお野菜しゃんたち。 そう、この船はプチ家庭菜園のあるお船。 「この位で足りるかな?」 「うん!あいあとー」 籠に沢山のお野菜をもらって、厨房に戻るQUE。 これが朝のお手ちゅだい。 でも、おいちいトマトしゃんがジュースになるのは嫌い。 じーっと見ていると、サラダにするために切っている姿が…… ホットしながら子供椅子によじ登り、ご飯ができるのを待つQUE。
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