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翌日、お船を出港させるときにゴリしゃんが見送りに来てくれ、ひとつの指針を渡される。
「これはこの島の指針だ。ここに来る時はこれを見ながら来ると着く。いつでも来てくれ」
「あいがとーなのでちゅ」
ゴリしゃんとお別れをして、パドルを使って船を進めるが、来る時と違って海に出るのはまるでエスカレーターの上に乗っているかのように先に進み出す。
「どんな現象なんでちゅかねー?」
そう言いながらも、ボスしゃんたちの書いてくれた地図と、爺たんから貰った地図を見比べて、幻の島を記入し、次に進む航路を決めなければならない。
指針は全て真っ直ぐ。
まっすぐなんてつまらにゃいぞ?
お昼まで見張り台で悩んでいると、配達鳥しゃんが来たので、「今日は遅いんでちゅね」とペリーを払って新聞を見ると、『大鍋海賊団の縄張り』と題して、いくつかの島が載っているが、全て後半の海。
「婆たんの仕業でちゅよー!」
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