クローバー草原の巻

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「出航でちゅー!!!」 翌朝に何故かたくさんの人達が見送りに来てくれたので、大きな声で出港の合図をし、街の人達におててをフリフリ。 次の島はどんな島だろう? 婆たんからの指針は動いてなかったので、どの島に着くのかわからない。 「QUEちゃーん、朝ごはんできたよー」 「わーい!すぐに行きまちゅ」 お椅子に座って、椅子の後ろにうさちゃんを掛けてからいただきまちゅ。 「今日は目玉焼きでちゅか?」 「ベーコンエッグにしたの」 ご飯にお味噌汁、そして大好きなしば漬けとベーコンエッグ。 「朝から満足でちゅよー。あ、狼歩しゃんご飯食べまちたか?」 「今からですよ。それより、指針なんですけど……」 「今のところ問題ないでちゅよ?夜の星読みもQUEしまちゅから、航路の変更があればいいまちゅ」 「いえ、この海がどのくらい広いのか想像がつかないんですけど、普通の指針とは別にお婆さんから貰った指針が指す方を優先に回りませんか?」 「んー、それなんでちゅけど、爺たんから貰った地図と合わせて全部並べてみたんでちゅ。そちたらちょっと抜けてるところのが多かったんでちゅが、繋がってるところもあるみたいでちゅ。でも、それだと五島の後は抜けてるところなのでどんな島に着くのかわからないでちゅし、貰った指針を回るとなると今までの航路を戻る場合もありまちゅ」
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