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そんな日々が何日もすぎていき、気が抜けるのは朝とお風呂のみ。
朝の見回りをしていたら、ザバァッと首長竜のような海王類が出たので、ストレス発散に「お久しぶりのQUEたーん、パーンチ!あーんど、キーック」
手と足に覇気を纏わせたので煙管の出番はなし。
「とったどー!」
大声で言ってからロープで海王類を引っ掛けておき、「あっさ、ごっはんー」とルンルンで厨房へ。
「おはようでちゅー」と扉を開けて、お席に座ると珍しくおこちゃまプレート。
「どうしたんでちゅか?」
「毎日マナーばかりじゃ大変でしょ?だからせめて朝くらいはと思って」
「美愛しゃんだいちゅきでちゅ!」
少し後から来た束砂しゃんも「うう、解放されてましー」と言いながらパンをパクッ。
それでもキョロキョロする2人に、「居ないからゆっくり食べてていいよ。凛さんが引き付けてくれてるから」
「「はーい」」
「オムレツがふわふわでし!中にベーコン入ってましね」
「ロールパンにジャムつけていいでちゅか?」
「スープおかわりでし」
「サラダも食べてね?」
「QUE、きゅうりもトマトもだいちゅきでちゅよ?」
自由にご飯が食べられる幸せ!
しかも朝!
「今日は何するんでちゅかねぇ?」
「書き取りは嫌でし……お絵描きの時間が欲しいでしよぅ」
「QUEもたまには煙管と銃と刀の手入れしたいでちゅ」
食べ終わってからも絵本の話をしていると、息を切らした道産子しゃんと更紗しゃん。
「あー!間に合わなかった!」
「途中でおかしいと思ったんですよ。プテちゃんとペンたんが通せんぼするから」
そう言いながらも取り出したのは……
「靴?」
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