第10章 俺だけの物語

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 悔やんでいても意味がない、仕方がない。とにかく前を向いて自分だけの物語を進めなければならない。  だから、俺は……やっぱり話そうと思う、俺だけの物語を母さんには。  そこから、この世界では止まっていた俺だけの物語と母さんだけの物語が進み始める。 「母さん、俺、実は別の世界に……行ってた。そこで……親父に会ったんだ。これから話すのは……、自分だけの物語、俺だけの物語」
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