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現在、地球は深刻な環境問題に侵されていた。 森林伐採により森は減り海は汚染され空は汚染ガスにより空には見えない汚れが覆うなど地球は汚されていた。 そしてそんな地球を汚す人間を動物達は憎んでいた。 一方で人間を信じ人間を愛する動物達も存在した。 公園のベンチで眠っているライオンがいた。 「起きろ! 人が来るだろ!」 顔を上げると虎斗がいた。 ライオンは来王に戻る。 「別にいいだろ。ここは風が気持ち良いし太陽も温かいからな」 「こんなところで満足できるお前が羨ましいよ。しかもライオンの姿に戻ってまで」虎斗は呆れた。 来王は立ち上がる。 「俺は百獣の王者と呼ばれていたライオンなんだぞ」 すると来王の頭をサッカーボールが直撃する。 それは子供だった。 来王は襲おうとした。 「やめろ。相手は子供なんだぞ」虎斗は来王を押さえる。 来王はライオンだがライオンらしからぬところがあった。 落ち着いた来王は空を見上げる。 「しかし昔は檻の中にいるのが当たり前だったというのに今ではこうやって自由に外で過ごす事になるとはな」来王は呟いた。 すると鳥の糞が来王に落ちた。 ――こいつ、本当に百獣の王者なのか? 虎斗は思わず思った。 「だが何で俺達は人間に変えられたんだ?」虎斗は疑問を言った。 「考えだって仕方ない」来王は呑気だった。 そして2人がアジトに戻るとそこには咲夢と大願、猫奈、智伊太がいた。 「まだベンチで寝ていたんでしょ?」咲夢は言った。 「まぁ良いじゃないか」大願は料理を出した。 全員、席に付く。 「しかし肉を焼いて食べるとは斬新だな」智伊太は無表情に呟いた。 「何を今頃言っているのよ」猫奈は突っ込んだ。 来王は周りを見る。 「しかし虎とかチーターは分かるがまさかうさぎと猫とご飯を食べる時が来るとはな」来王は呟く。 「来王まで何言っているのよ」猫奈はまだ突っ込んだ。 すると咲夢の耳に悲鳴が聞こえた。 「誰かが襲われているよ」咲夢は慌てた。 「私はこれから昼寝の時間だから」 「あなたも行くのよ」 咲夢は猫奈を引っ張っる。 「……まぁ仕方ない。行くか」 来王達は急いで現場に行く。 着いた先には倒れている人達がたくさんいた。 目の前には謎の集団がいた。 それは鳳矢率いる鳥族の集団だった。
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