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メンバーは鳩真、白羽、翼、鷹幸だった。
「お前ら、鳥のアニマルヒューマンだな」来王は気付いた。
「その通りだ。そういうお前達は猫科の奴らだな」
「お前、何をした?」来王が聞く。
「こいつらを仮想現実に送り込んだ」鳳矢は言った。
「仮想現実?」
「そうだ。この世界とは違う人工的に作られたデーターの世界でそこに人間を仮想現実に送り込む」
「何でそんな事するの?」咲夢が聞く。
「この地球を救うためだ」鳩真は言った。
「この地球は人間によって汚されている。だから俺達は人間を仮想現実に送り込む事でこの地球環境を救う」鳩真は笑顔だった。
来王達は驚いた。
「人間を消そうとするなんて最低よ!」咲夢は感情的になる。
「そんな人間に一体どれほどの動物達が滅ぼされていった事か」白羽は澄ましたように言った。
「それにあなた達は動物園で優しく育てられたから人間が良く見えているのよ。でも私達は違う。人間によって酷い目に遭ってきたんだから」
白羽の言葉に咲夢は反論出来なかった。
「何で俺達の事を知っているんだ?」虎斗は思わず聞いた。
「ある奴から聞いた。俺を動物に変えた奴から」翼は答えた。
虎斗は驚いた。
鳳矢は来王に近づく。
「お前達がどう止めようが俺達は平和な世界を完成させる」
来王は鼻で笑う。
「それなら俺が止めてみせる。何故なら俺は百獣の王者だからな」
「百獣の王者? 何の事だが知らねえかそれなら俺は空の王者だ」
来王はショックを受け反論出来なかった。
「あいつ……」虎斗は呆れた。
鳳矢達は去っていった。
夜、虎斗達は大量昏睡事件のニュースを見ていた。
「何でこんな事になってしまったのかしら」咲夢は悲しかった。
「そんな事は分からない。だがどんな奴だろうか人間を傷つける奴は俺は許さない」大願は言った。
「そうだな。それにあいつらにはあいつらの考えがある。俺達動物園で飼育されていた奴とは違って」
ふと智伊太は来王を見る。
来王はショックを受けていた
そして人間を信じるものと人間を憎むものの戦いが始まろうとした。
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