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3話
鳳矢はまだ街で人を襲って昏睡させていた。
そこに来王達6人がやって来た。
「やめろ!」
虎斗が駆け寄ると鷲幸が拳で殴ってきた。
虎斗は吹き飛ぶ。
「邪魔をしないでくれよ」
後から鳩真達がやって来た。
そして鳳矢と鷲幸と合流した。
「私達は仮想現実に案内してやろうとしているだけなのになぜ邪魔するの?」白羽が聞く。
「人間が好きだからよ」咲夢は答えた。
「人間は仮想現実に送る必要はない。消した方が良い。
そこにやってきたのは犬飼金玲、湾幹銀龍、紫芝人、小市場千和だった。
「あなた、何者?」白美が聞く。
「俺達は犬族の者だ」金玲は答えた。
「犬族?」
「俺達は人間を全滅させる。だから仮想現実を作っても無駄だ」
金玲は鳳矢を見る
「ふさげるな」
智伊太はチーターに変身し金玲を襲おうとするが虎に変身した虎斗が止める。
「彼を殺したらお前は人間に殺されるかもしれない」
虎斗の説得を聞いて智伊太は人間に戻る。
金玲は微動だしていなかった。
「俺達は人間の身勝手な都合で多くの仲間達を殺されたんだ。だから俺は人間をこの世から消す」
「あなた、彼らとはまだ違う事情を抱えているね」
猫奈は鳳矢を見る。
「そうだ。だが教える気はない」
「そうだね。君達に教えるほど俺達は優しくないしな」芝人は挑発的だった。
そして金玲達は去っていった。
来王達と鳳矢達は金玲を危険人物と察した。
「彼らか、アニマルヒューマンというのは」
陰で編形舞来と亀川高良が見ていた。
「人間を絶滅させるのは気に食わないな。少なくとも人間を支配する俺達からしたら」高良は笑っていた。
2人は金玲の目的を阻止しようとした。
来王達が帰っているとそこに菜炎達が現れた。
「お前達、人間を守ろうとしているようだな」腕広は好戦的だった。
「俺に挑むというのか」
来王も戦う気になったが咲夢が止める。
「この人、恐らくゴリラだよ。ゴリラはかなりの怪力よ」
咲夢の言葉に来王は菜炎達を見る。
「お前達、何で人間が好きなんだ?」菜炎が聞く。
「それは私達にとっては親のような存在だし」猫奈は答えた。
菜炎は鼻で笑った。
「人間は動物を見下し暴力を振るう。まるで俺達を物のように扱って」
来王達は暗い表情になった。
人間が全て善ではないとは分かっていたがしかしいざそう言われると悲しくなった。
「いずれ俺達は人間という種族に復讐する。そしてお前達も人間に復讐したくなるさ」
菜炎達は去っていった。
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