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4話
来王達はアジトで考えていた。
「何でこの地球で一緒に暮らしているものなのにこうやって争わなければいけないんだ」虎斗は悲しくなった。
王我は空を見上げる。
「どうしたら良いのかな。戦わないで仲良くする方法」咲夢は考える。
しかし何も思いつかない。
「まぁ少しずつ仲良くしていくしかないだろう」大願は洗濯を干しながら言った。
するとインターホンが鳴った。
大願が出るとそこには舞来と高良がいた。
「君達は?」
「俺達は爬虫類のアニマルヒューマンだ」
それを聞いた大願は驚いた。
とりあえず中に入れる。
来王達は警戒していた。
「話ってなんだ?」王我が聞く。
舞来は話し始めた。
「俺達の目的は人間を支配する事だ」
それを聞いた来王達は驚いた。
「だから人間を仮想現実に送り込む奴や全滅させる奴は敵だと考えている。だから阻止する。どうだ? お前達にとっては良い話だろ。だから俺達の邪魔だけはしないでもらいたい」
それは来王達を厄介者だと考えたからこその警告だった。
「冗談じゃないわよ」咲夢が怒った。
「人間を支配するなんてあなた達も最低じゃない」
「俺達のする事は異空間に閉じ込める事でも全滅させる事でもない。俺達のする事は支配して平和な世界を作る事だ」高良は挑発しているようだった。
「そんな事…」
「ならお前達は人間の事をどれほど知っているんだ」高良は聞く。
咲夢は何とも言えなかった。
舞来は立ち上がる。
「安心しろ。俺達は人間を傷つける気はない。むしろ人間にも動物にも優しい」
舞来の考えが案外まともだったため王我達は余計なんと言ったら良いか分からなかった。
「そういう事だ」
舞来と高良は出て行った。
「しかし参ったものだな。まだ敵が増えるとはな」智伊太は呆れた。
その頃、菜炎達はアジトの庭で休んでいた。
「しかし邪魔者が多いな」象吾は呆れていた。
「彼らは人間の本性を知らないようだね」牛矢は言った。
「何でも良い。どんな奴だろうが俺はあいつをぶっ飛ばす」腕広は好戦的だった。
菜炎は赤い首輪を手に取った。
その姿を牛矢は見た。
そして心が痛くなった。
そんな会話をしているとそこに舞来と高良がやって来た。
「お前達、何者だ」菜炎は2人を睨み付ける。
「お前達を潰そうと思っていてな」
菜炎達は注目する。
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