一章 幕開け

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一章 幕開け

パキッ、と音が鳴る。 「殺ってしまいましたかね此れ」 疑問に思っている方も多いでしょうが、わかっている前提で話します。私は今キスをされそうになったので、男を殴りました。ただそれだけです。何か問題.......ありまくりですね。嗚呼、こんなことになったのもあの屑、いえ、私の父親のせいなのですがね! 「或帝、君にはこの学園に行ってもらいます。全寮制なので、荷物の準備してください。」 思えば今日は朝から父に呼び出しをくらいかなり気分が下がっていましたね。 そして父の部屋に着くと珍しく真面目な顔でした。何を言われるかと思えば急にこれですよ。 「急に何を言っているのですか。脳は大丈夫ですか。あなたは本当に私の父親なのですか、実の息子ほっぽり出して何する気ですか。」 『ひどっ!』 そう。この突拍子も無いことを言ったのが私の父親。玖珠荒斗(クスアルト)です。 あ、今の羽虫は気にしないでください。ただの害虫ですから。 『害虫....(*´-`)』 うざいです。顔文字やめろください。 それにしても、この前大学を卒業した私がなぜ高校などに行かなければならないのでしょうか。やはり脳が逝かれているのでしょうね。 『ねぇ、漢字に悪意「ありません」 『あるよn「ありません」はい...』 「ん?どうした或帝、なんか言ったか?」 「何もありません」 うるさいですから黙っててください。 『酷いよ!?』 「ああ、そうか、さっきの話だが、俺は仕事でアメリカに五年間行かねばならない。それに、お前は飛び級で半年しか学校に通ってないだろ。」 まあ、確かにそうですね。ですが高校の勉強など小学五年で終わらせたので、授業が退屈だと思うのですが。まあ、あいつを説得するより高校に行く方が楽ですね。 「因みにお前が通う所は天才が多くてな。そのせいか授業など殆ど会ってないようなものだ。」 「!しょうがないですね。行きますよ。で、いつ行けばいいんですか。」 「今日だ。」 「は?嘘ですよね?」 「ガチだ」 人間、何かにガチででキレたときは、本当にブチッという音が聞こえるんだなぁということを思いながら、私は父に向けて、自然と浮かぶ言葉を次々と投げつける。 「.....貴方何回アメリカ行く気ですか。それになんで今日なんですか!明日でも良いでしょう!?どっちにしても怒りますけどね!?それに今は六月ですよ!?それにそれでも今日はないでしょう今日は!それにアメリカは私が小学生の頃行ったじゃないですか!ほんと逆に何回行きたいんですかアメリカ!確かにいい所ですよ?綺麗だし広いし!あと普通に本音ぶつけられますし!あぁ、そうですか仕事の都合とか言ってまた外に女作る気なんでしょう!?そもそも貴方仕事補佐の佐藤さんに任せっきりじゃないですか!そのせいで佐藤さん補佐以上の仕事量ですよ!?ちょっと聴いてr」
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