時は流れて…

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と、意気込んでみても、いざそうなった場合に僕が姉上を助ける手段は今のところ見つからない。 例えば魔法の才能が姉上位あるなら、何とか出来たのかもしれないけれど、今の僕じゃあそんなの夢のまた夢だ。 だから、手段を増やす為に体を鍛えている。 両親に見つかったら止めさせられるから、見つからないようにコッソリとだけど。 何か、両親も姉上も僕の今の容姿を気に入っているみたいで、筋骨隆々になった僕を見たくないと、体を鍛えている所を見つかって止めさせられたからだ。 でも、いくら鍛えても筋肉らしい筋肉がつかなくて、貧相な体つきのまんまだ。 身を守る為と言って続けさせてもらっている剣の稽古でも、すぐに息が上がってしまう。 体を鍛えるのと並行して、体力づくりもしているんだけどなぁ… そんな僕は数回剣を振っただけでもう息切れしている。 「シャルロット様、もうおしまいでしょうか?」 今、そんな息切れをしている僕に剣の稽古をつけてくれているのは姉上に付いて行った護衛の騎士だ。 全寮制の学園に入学して、長期の休みにしか姉上は帰って来ないのに、この護衛の騎士は毎週の休みごとに帰って来ては僕に剣の稽古をつけてくれている。
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