時は流れて…

7/11
前へ
/393ページ
次へ
穏やかな実家暮らしだったけれども、いよいよ学園に通う年になった。 あれからも鍛錬や勉強を頑張った成果が出たのか、僕の前世では出来なかった学園の入試はトップで合格出来た。 一応、前世でもトップは取れなくても高成績を誇ってはいたんだけどね。 学園は全寮制だから、入学式の数日前に入寮する事になった。 身の回りの世話をする者としてばぁやを連れて行く事にしたよ。 本当は少ない人数しか連れて行けないから、若い方が良かったんだけど、若いメイドや侍従だと身の危険を感じるから、そんな危険を感じない相手という事で、長年僕に仕えてくれているばぁやしか連れて行けなかったんだ。 クリスティーナだった頃は、実家にいる時になんて身の危険を感じる事は無かったし、身の回りの世話をしてくれるのは僕は女だったからメイドばかりで、そんな危機感を感じる事さえ考えつかなかったのに。 おかげで今の僕は身の回りの世話は、僕が身の危険を感じない相手という事で年配のメイドばかりになちゃった。 それに男の子になってから、異性に肌を見られるのが何故だか恥ずかしくなっちゃって、クリスティーナだった頃はメイドに手伝わせていた着替えとかは自分でやる様になっちゃった。
/393ページ

最初のコメントを投稿しよう!

897人が本棚に入れています
本棚に追加