時は流れて…

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ばぁやと共に学園の門を潜ると、先に入学していた姉上がレナードと共に寮の入り口近くで待っていてくれた。 「姉上!レナード!」 「シャル、久しぶりね。ばぁやも長旅ご苦労」 シャルは僕の愛称。シャルロットじゃ長いから親しい間柄の人達はそう呼んでくれている。 「お嬢様もったいないお言葉です」 「さ、レナード。今年からはシャルの護衛よ」 「はい、クリスティーナ様」 「待ってよ。それじゃあ姉上の護衛は?」 「新しいのが来る事になってるから平気よ。 それに私はアンタより強いのよ」 それを言われるとぐうの音も出ない… それに姉上の実力は、クリスティーナだった頃の僕と同じだから、護衛とかは必要ない位強い。 でも、いくら必要ない位強いとは言っても公爵令嬢だから、見栄えの為にはちゃんと護衛を引き連れていなければいけない。 僕の場合は、いろんな意味で危険だから護衛を引き連れていないといけないんだけど。 「それにレナードは元々アンタに付けるつもりの護衛よ? だからこうして先に入学する私に着いて来てこの学園内の事をしっかりと覚えていたんだもの」
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