時は流れて…

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ここに来てクリスティーナだった時と大きく違う出来事が出て来た。 それも、男だからと思って考えもしなかった事だ。 そりゃ、クリスティーナだった頃はエドワード王子と結婚したら家を継ぐために最低一人は産まなければとは考えていたけれど、シャルロットになってからは全く考えてもいなかった事だ。 姉上の様に婚約者を早い内から決められる事は無かったけれども、これでもエクストレーメ公爵家の後継者なんだから、何処かと良縁を結んで産んでもらう事になるとは思っていたけれども… それに最近は入試や入寮の準備でバタバタしていたから、ニュースを余り見ていなかった。 それで両親が僕に入学を取りやめないかとか、護衛を沢山つけようだとか言って変にソワソワとしていたんだ。 護衛の話に関してはそんなに要らないって断っちゃったけど、こんな話を聞いちゃうと断るんじゃなかったと思ってしまう。 だから、姉上の護衛として入っていたレナードを僕につけるって話になったんだ。 レナードは騎士養成学校をトップで卒業した逸材で、剣の腕前も国の騎士団からスカウトが来る位に強いしね。
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