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「そう言えばアンタ、勉強ばっかりしていてばぁやに勝てるの?」
ばぁやに?と聞き返そうとした疑問は、代わりに呻き声として発せられた。
「ほっほっほ。坊ちゃん、全然ダメダメですよぉ」
すぐ横にいたはずなのに、いつの間にか後ろにばぁやが居て腕を捻られていた。
しかも力を入れても解ける気配がちっともしない。
「イテテテ…ばぁや、放してよぉ…」
「お嬢様、この通りでございます」
「ええ、シャルったら全然強くなってないのね」
「筋トレしてもちっとも筋肉が付かないんだもん。
これでも一応は鍛えてるんだよ?」
「ええ、隠れて筋トレしていたのは知っているわ」
「ええ!?」
バレていないと思っていたのに…
「その筋トレもあんまり効果が無いみたいだったから、お父様もお母様もアンタの好きにさせていたのよ」
まさか両親にもバレていたなんて…
「いい?ばぁやにも勝てないアンタは絶対に一人でその辺をほっつき歩いちゃ駄目よ」
「…うぅ、分かったよ…」
はぁ…これからの学園生活どうなるのかな…?
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