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僕に構うエドワード王子に対して姉上がどう思っているのかと思って姉上を見てみると、苦笑しているだけだった。
もっと嫉妬していたり悔しそうな顔をしていたりしてるかと思ってたのに。
そう言えば、あの女にもエドワード王子はさっき見せたような眩しい笑みは見せていなかった気がする。
でも、私には向けなかった普通の微笑を向けるのはしていて、その時に私はどす黒い感情に呑まれていた。
だから、彼女には色々と嫌がらせをして、最終的には私はエドワード王子から婚約を破棄されて火刑に処されたのだ。
「エドワード王子、そんなにシャルの方がいいなら、私との婚約は破棄してシャルと婚約します?」
「今の法律じゃ出来ないから、今はまだこのままでいいよ。
その方が君にも都合がいいんだろう?」
「ええ、まぁ…」
「え?え?ええっ!?」
私だった時には冗談でも自分の口から婚約破棄と言う言葉は出なかったのに、姉上はその言葉を軽く言う。
しかも、王子の相手に僕を指名してくるってなんで!?
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