遂に入学

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「そう言えば、今日から姉上の所に新しい護衛が来るみたいなんだ。 それでレナードの分の部屋は用意出来てるの?」 「そちらでしたら、坊ちゃんが入学式に参加している間に用意は終わっておりますよ。 そもそもこちらに来ると言う話でしたので、少しずつ準備は進めておりましたよ」 「そ、そう。ご苦労様…」 「それよりも、いい加減制服を部屋着に着替えてはいかがですか? それともレナードが戻って来てから目の前で着替えるのですか? 坊ちゃんの裸はレナードには目に毒ですよ」 「目に毒って何!? 普通に着替えるよ」 全く、こんな筋肉が全然つかなくてひょろひょろしたこんな体の何処が目に毒なんだっていうのさ。 ばぁやも姉上もたまに訳の分からない事を言うんだよなぁ… その後、姉上の部屋で用事を済ませてレナードが戻って来たのは夕食の時間の少し前だ。 昼前に行ったのに、大分時間が掛かっていたな。 護衛の仕事は、護衛業を生業(なりわい)としているならそう難しい事でもないのに、そんなに引き継ぎしなきゃいけない事があったのかな?
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