遂に入学

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翌日からレナードが護衛に着いてくる事になったんだけど、何処に行くにも着いて来てしまって困った。 いくら一人で大丈夫だって言っても、トイレにまで着いてくる始末だし。 …流石にトイレの中にまでは着いては来なかったけど、入り口では待たれてしまった。 唯一レナードの目が離れるのは授業中しかないような状態だ。 一日中レナードがくっついていたおかげで変に疲れてしまったから、姉上に護衛はそんなものなのかと、夕食が終わった時間を見計らって姉上の部屋に尋ねてみた。 「そんなの、アンタが一人で大丈夫な実力を持っていないからでしょう? 私の時にはそんな事は無かったわよ」 尋ねた結果が、レナードが過保護だと言う事実だった。 姉上の時は大抵護衛の人達の所定の位置に居て、姉上が何処かに用がある時に一言掛けるだけで特に着いてくる事は無かったそうだ。 一応、姉上が着いて来いと言った時にはしっかりと着いて来たけど、それ以外は姉上から結構離れていたりもしていたという… 「そんなに僕って頼りないのかなぁ…」 「実際に頼りないでしょ? そもそもランスにも負けてるんだから」 6歳の弟に負けるようなのでは確かに頼りないと思われても仕方ないかぁ…
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