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「え…
あんなに仲良くしていたように見えたのに!?」
「それは家に王子が遊びに来ていた時のことを言っているのかしら?
それならアンタに関しての話をしていただけよ。
だから王子は笑顔で喋っていて、私はそれに愛想笑いで相槌を打っていただけよ。
だから対外的に見れば仲良く見えたでしょうね。
ずっとアンタにどうアタックすればいいかの相談ばっかりだったわ」
「そ、う、なん、ですね…」
「ショックを受けてるところ悪いけど、王子は本気よ。
それに最近発表された薬のおかげで今まで法律で異性婚のみだったのが、同性婚も可能にするかもしれないという法改正の動きもあるのよ。
その為に王子が動いているという話もある位よ。
ま、そうなって王子の婚約者が私からアンタになったら、公爵家は私かランスが継ぐから問題ないわよ」
その姉上の言葉の後の記憶が僕には無い。
いつ帰ったのか分からなかったけど、気が付いたら自分の部屋に戻って来ていて、ベッドに寝ていた。
目が覚めたら姉上が言っていたことが冗談だったって事になってないかな…
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