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僕が1年生の時に3年生だった人達が卒業して、2週間程してから、夏や冬の長期休暇と比べたらずっと短い、春休みを経て、僕は2年生になった。
生徒会の役員である僕には、春休みとは言え、ある程度は仕事があった。
それは春休み明けの始業式の準備や、新入生を向かい入れる準備とかだ。
クラス編成に関しては成績で決まるから、教師の仕事だけどね。
春休みは進級する関係から、学校からは宿題は出されない。
だからと言って、寮でゴロゴロと過ごしているのは極一部で、大抵の人達は実家に戻って、将来の為の人脈作りとかに精を出していたりしていた。
それに、寮に残っている人だって予習復習に余念が無い人ばかりだった。
だから、寮でゴロゴロと過ごしているのは本当に極々一部の人達だけだった。
僕は学園に残っていたけど、お父様は学園長と公爵領領主の仕事の二足の草鞋で忙しそうにしていた。
普段も忙しそうだけど、輪をかけて忙しそうだった。
理由としては少ししたら社交シーズンが始まるから、その準備もありそうだった。
僕はまだ学生だし、社交界デビューもまだだし、まだ社交界デビューしなくていいとお父様と、何故かエドワード王子に言われてしまっているので、学園に残って生徒会の仕事を熟しつつ、新学期に向けての予習復習をしていた。
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