生まれ変わりました

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…うぅ、苦しい… でも、熱くて息苦しい苦しさじゃなくて、何か別の苦しさが… 外から何か音が聞こえる。 でも何の音かは分からない。 何だか人の声に似ている様な? スポンッ おぎゃあおぎゃあ 何だろう泣き声みたいなのが聞こえる…っていうより私が泣いてる!? 「よく頑張ったな、ヴィクトリア。 元気な男の子だぞ。 お前に似て可愛らしいぞ」 持ち上げられる感覚がして、目の前のぼやけた顔の口が動くのが見えるから、目の前の人が私を持ち上げているのかな? それに私を持ち上げている人が言っている名前はお母様の名前だし… 持ち上げている人は私のお父様? でも男の子? 「ええ、ありがとうアナタ。 この子の名前は?」 「シャルロットだ。 これでエクストレーメ公爵家は安泰だな」 シャルロット…それが私の名前?クリスティーナじゃないの? それにエクストレーメ公爵家って… 「シャルロット… たくましく育つのですよ」 ああ、お母様の匂い… 懐かしい… 「ああ、クリスティーナも見たいのか。 ほら、弟だよ」 え?私の名前?
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