時は流れて…

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死んだと思っていたのに、何故か目覚める事が出来て、でも私は赤ん坊からやり直しとなったわ。 でも、元のクリスティーナ・エクストレーメじゃなくて、私の名前はシャルロット・エクストレーメ。 それに女じゃなくて、男の子。 初めて見た私についていなかったモノを見た時はビックリしたわ。 生まれてからもう5年も経っているから、もう見慣れてしまったのだけれども。 それと男の子だからか、『私』って言ったらお父様が変な顔をしてしまったの。 言葉遣いも女の子のようだと言われたわ。 だから、『僕』って言い直して、言葉遣いも少しだけ男の子っぽくしたんだ。 そうしたらお父様も変な顔をしなくなったよ。 それと、僕の元の名前のクリスティーナ・エクストレーメは姉に当たる人物の名前になっちゃった。 僕が死ぬ前には、僕に兄弟なんて一人もいなくて一人っ子だったのにね。 不思議な事だけど、僕はどうやら前世を持って生まれたようだ。 それも、今居るこの世界と殆ど同じ世界で同じような歴史を辿っている世界の。 だって、歴史書とか色々な本とか、この屋敷の中とか、見覚えのある物ばかりなんだから。
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