時は流れて…

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そして、まだ何にも習ってもいないのに、一人で本を読めちゃったりしちゃったものだから天才児扱いされちゃった。 おかげで、両親からはちやほやとされたけど、姉上からはそれをひがまれちゃった。 ただ前世の記憶を持っているだけだから、生きていた年までに習っていた事しか分からないんだけどね。 残念ながら、そんな事を言ったら皆から白い目で見られて病院に入れられそうだから、その事は誰にも言えない秘密。 それに、前世では公爵令嬢らしくバンバンと使えていた魔法が、今の体じゃ殆ど使えないんだ。 その事には両親もガッカリしていて、その事で姉上は溜飲(りゅういん)を下げてくれたけど。 まぁ、公爵家と言う地位の高い家だから、危ない所に行く時は護衛をつけてもらえば問題ないけどね。 まだまだ小さい体だから、体を鍛えるとかしようとしたら周りに止められちゃうし、今は家の中で勉強して知識を育ててる。 時折は外に出て遊ばなきゃ周りが心配しちゃうから、ほどほどに外で駆け回らなければいけないのは疲れるけれど。
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