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「お疲れ様」 お茶の乗ったお盆を手に、円様のお母様が入ってきます。 「一旦休憩にしよう」 勉強机の脇にいた洋様が言いました。勉強はいつも二階にある円様の部屋で行っているようで、着いてすぐ私は部屋の隅に置かれました。 「ごめんなさいねぇ、早くに父親を亡くしたせいか、甘えてばっかりで」 お母様がコップに二人分のお茶を注ぐ間も、円様は洋様にじゃれついています。
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