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「全然大丈夫ですよ」
「前まで何でもよく出来てたんですけど、誠さんが来て一緒に遊ぶようになってから急にテストでの間違いが増えて、授業中も上の空だって先生に注意されちゃって。しっかり教えてやって下さいな」
「誠さん?」
洋様が首を傾げた所で、階下から「おーい」と声がしました。階段を上る足音がしてドアが開き、小太りの男性が入って来ます。
会釈する洋様に、お母様は「こちら、誠さん」と言い添え、自分が清掃員として働いている会社に勤務している事、よく家に来て家事や娘の面倒を見るのを手伝ってくれる事を説明しました。
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