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お母様は部屋の端で震える円様に駆け寄った後、なぜか恐る恐るといった様子で洋様を睨み、その場から一歩も動かないように言った後携帯電話を出しどなたかと話し始めました。 手放された後揉み合う誠さんと洋様によって蹴飛ばされた私は部屋の隅に転がっていました。洋様は誠さんの喉を押さえ込んだまま無言で項垂れておりました。 数分後、紺色の上下に帽子を被った人間が三人入って来ました。一人が円とお母様を守るように立ち、二人が左右から挟むように洋様の横に立ちました。
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