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ご主人は物の少ない室内を見渡し、答えられました。 「ぬくもりを、与えようと」 「は?」 「ぬくもりは、与えられる物の名前じゃない。おじさんが俺にギターをくれたように、ぬくもりとなる物を与える行為だってぬくもりと呼べるはずだ。 誠さんが、これから円に色んなぬくもりをあげるんだと思っていた。でも違った。ぬくもりどころか、恐怖を味わわせていたんだ。 ぬくもりを奪う奴がいるなら取り除く。恐怖を取り除くのだって、ぬくもりを与える事になるはずだ…」
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