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なるほど。いじめ返していたのではなく、あれもまたぬくもりを与える行為なのですね。 感心する私を置いて、円様とお母様は部屋を出て行かれるようです。 部屋は血で汚れた上に散らかり、円様も破れた服といじめられて傷ついた心を繕う必要があります。今日はお勉強は無理でしょう。 警官に連れられていくご主人の手も、誠さんの鼻やら口やらから出た血で大層汚れておりました。お拭きになられお家に着いたら、気を取り直すため何か簡単なものを弾かれるでしょう。 それ以外はやりようがないのですが、待つ事に致します。
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