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「大丈夫かい、ぼく」  坊ちゃまは「ありがとう、おじさん」と言って差し伸べられた手を取りました。黒くて大きな鞄がガチャリと鳴ります。 「ランドセルか。懐かしいな」 そう呟いたご主人様は、続けて尋ねました。 「さっきの子達は、いつもあんな事してくるのかい?ふざけっこにしてもやり過ぎじゃないのかい」 坊ちゃまはご主人様を見上げ数秒経った後、俯いて肩を震わせました。
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