白い少女と金色の尻尾

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白い少女と金色の尻尾

「突然ですが、皆さんに転校生を紹介します」 担任からの突然の報告。クラスメイトのざわめき。扉の向こうに見える人影。 ────あぁ、冬が来たなぁ。 俺はぼんやりとそう感じながら、窓の外を眺めた。 外はしんしんと雪が降り積もっていた。 彼女と最初に出会ったのは高校一年の十二月。 ちょうど今と同じような、寒い日だった。 「突然ですが、皆さんに転校生を紹介します」 担任に紹介され、教室に入って来た彼女の姿に、俺は度肝を抜かれた。 「雪原ましろです。どうぞよろしく」 教室の前で、先生の隣で、堂々と自己紹介する彼女は文字通り真っ白だった。 色白だとかそんなレベルではない。 肌はおろか、髪も、瞳も、何もかもが真っ白だったのだ。 「うわ……」 その白は、息を飲むほど美しかった。 驚く俺と対照的に、クラスメイト達は彼女の容姿について特に気にしてはいないようだった。 だが、当時の俺はそれが異常だとは思ってはいなかった。というか、寧ろみんな本当は俺と同じでかなり動揺しているけど、態度に出さないようにしているだけだと考えていたのだ。 休み時間になると、俺は友達のもとへと急いだ。 「おい見たかあの転校生!あれヤバすぎじゃね!?」     
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