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「……なんでそんなの知りたいんだ? 新井に接点なんかないだろう」  何かを牽制するような浅尾の言葉に、洋平はわざとらしい溜息をついて見せた。 「俺も一応、生徒会役員だぜ? この先関わることなんていくらでもあると思うけど?」  何言ってるんだ、と呆れて見せる洋平に、浅尾の眉間の皺がますます深くなる。 「よく言えるな、そんなセリフ。だったら日頃からもっと真面目にやってくれると助かるんだけど?」  サクサクと刺のある浅尾にも、洋平は飄々とした態度を崩さない。そしてそんな洋平のことを、ここにいる二人と校長室にいるであろう生徒代表は、よく知っていた。 「えー、やってるだろ? ちゃんと」  心外だと言わんばかりの洋平に、浅尾はクワッと噛みつく。 「生徒会役員としての! 節度! 態度! 服装! どの辺がちゃんとしてるって言うんだ!?」 「全部受け入れられちゃってんだから、いいじゃん?」    分かってはいても言いたくなる浅尾の気持ちがありありと理解できる藤田が、そんな洋平に苦笑した。 「新井、その辺にしとけ。副会長の血管切れるぞ」  藤田が仲間内の気安さで苦笑気味に諭すと、言われた本人よりも浅尾の方が反応する。     
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