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 ぞわりと、身体中が粟立った。  怖気、ではない。ざわざわと胸の奥底が震えるような心地は、そんな不快なものではない。  そう、自分はその時、確かに感動していた。  こんなに美しいものがあるのだと、心が歓喜に震えたのだ。  この少女は、今までの白無垢のどれとも違い、魂までもが美しい。
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