ホワイトアウト

再会して再び芽生えた恋心。
また会えたその奇跡に私はどこかで淡く期待していたのかもしれない。でも、現実はそう甘くはなかった。
気付かぬ内に、彼に何か不快な思いでもさせたのだろうか。
その自覚もないまま、彼に避けられる毎日。
彼に嫌われている……。
いつの間にか、彼と関わる事を私の方から避けるようになっていた。
ホワイトアウトは、今の私の気持ちのようだ。
好きになっても、振り向いてもらえ無い。
だからといって彼を諦める事も出来なければ、ずっと好きでい続ける勇気も無い。
どちらに進みたいと思っているのか。
どっちに行こうとしているのか。
もはや自分でも分からなかった。