真白の呪縛

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 そうしてそれをわかっているからこそ、真白がわたしを『特別扱い』するんだって――そういうことが真白はたのしいだなんて、知りたくなかったから。  『真っ白』じゃなくても、『真っ黒』であるとまでは思ってなかったのに。  それでも、それでも――『真っ白』じゃない真白を、わたしはきらいになれないのだ。  それがきっとよくないことだって、わかっているのに。
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