1人が本棚に入れています
本棚に追加
そう、っと目を開ける。
隣で眠る幼なじみ。
どきりと高鳴る鼓動には、気づかないフリ。
彼は、ぐっすりと眠っている。
布団にはほこりと二人分のぬくもり。
そろり、と足を絡ませる。
冷たい彼の足先にびくりとした。
する、と足を離す。
冷たい足を暖めようと、再度絡ませる。
序でに、というわけではないけれど。
ぎゅむ、と彼の逞しい胸板に顔を押し付けて。
広い背中に腕を絡める。
ふわ、と彼愛用のボディーソープの香りがする。
ちらりと壁に掛けてある時計を見れば。
午前一時半を報せていた。
まだまだ、時間はある。
だから、まだこのボディーソープの香りと。
布団の熱に身体を預けて、もう一度眠ることにした。
最初のコメントを投稿しよう!