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「まだ彼が残っているはずです。彼と切り抜けたら、今後の援助もしましょう。今、こちらの存在まで悟られるのは面白くないのでね」
「ソレは……?」
アクロの言葉の意味が分からず、おもわず彼女は首をかしげた。
「例えば」
アクロは懐から何かを出し、そのまま投げた。
それはフルドラの上空を監視するように飛んでいた【鷲峰】に直撃し、炎上させた。
「ナ!?」
「ずっと監視されていたのですよ。まぁ位置的に私の姿は見えていないですけどね」
墜落する【鷲峰】をにらみながら、アクロは清水寺の入り口を見やった。
「なるほど、彼らか」
少し忌々しそうに彼はつぶやいた。
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