九頼 鬼は酒を所望する

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 だから、自然とそこを継ぐのだと、それはそれでいいと思っていた。  その日までは……  帰って目にしたのは、ズタズタにされた家族の姿だった。  奥にいると鬼がいた。  そのとき、きっと俺も死んだんだと思う。              ・
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