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先ほどのことで頭が少しだけ冷えた。
軽率な行動がケイを傷つけた。
それは重々理解している。
だからこそ、今回の件を是が非でも収めければならない。
手持ちの札が一枚少ない。
式神などを使う京都の陰陽師とは違う。
ある意味で他力本願。
だが、意思を酌み交わし、互いの信頼がなければ出来る芸当ではない。
それが付喪神使い。
それを志としていた祓い屋一門はもはや存在しない。
八年も前に唐突に潰えてしまった。
彼が最後の生き残り。
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