壱拾頼 月野陽一は祈る

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 月野陽一は祈る。  生き永らえている今に。    こんな自分を助けてくれる者に。  よくわからない神に。  今ある環境に。  そして、自分を信じてくれる者に祈る。  それが彼の力となる。  なぜなら、彼は守られているから。  様々な神……永い時を生きたモノに宿る神。  付喪神に囲まれ、そして彼を慕い守ってくれる者がいる。  皆がいるから、彼は真実を追い求められる。  全てを無に返した怪士を破壊するために。                 ・
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