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そこにある光景は目も当てられたものではない。
頭のてっぺんから、腹の部分まで一面がそぎ落とされたかのように、存在しなかった。
あるのは肉と臓器のギザギザになった断面だけだった。
どのような手口でこうなったのか、まるで検討が付かなかった。
分かっているのは人間による犯行ではないと言うこと。
茨は松陰に黙祷を捧げてから、その場を立ち去っていった。
その数日後、同じような他殺体が鴨川で発見される。
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