参頼 貧乏暇なし

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「機械に使われる人生なんてごめんやね。俺は俺で生きたいんよ」 「老人みたいなこと言ってんじゃないよ」  いつものやりとり、何を言ってもそう簡単に意見を曲げないのが頑固者の陽一だった。  それが分かるからこそ、疲れる…… 「あ~、もう嫌! 岩崎さん! いつものヤツ」 「あいよ~」  カウンターの奥で待ってましたとばかりに、岩崎は引いたコーヒー豆をサイフォンへと移していった。 「それで、何かあったんやろ? ケイ、話せよ」 「仕事よ、仕事。それ以外に何かあると思ったん?」  にべもなく言われ陽一はすぐさま渋面を作った。 「あ~嫌だ嫌だ。こんないい日に野暮だねぇ」 「働かざる者食うべからずよ。あんたなんか、真っ先に食い物を減らすべきね!」
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